お住まいづくりの「快適で健康な住宅環境を実現する2つのポイント編」

普段物忘れが多くメモするようにしているけど、その紙をどこに置いたか分からなくなる事が多い鹿児島スタッフのイデです^^;

家づくりの動画を作成しまして、定期的に紹介していこうと予定していたのですが、前回動画を紹介してから、結構な間があいてしましました^^;

今回は、第2回「快適で健康な住宅を実現する2つのポイント」です。

難しい用語も出てきますが、極力分かり易くお話しているつもりです。

また、お見苦しい画像を見たくない方は、下部に書き下ろしをしていますので、こちらをご覧ください^^;

こんには。井手省吾です。

今日は、本編2本目の動画として、

「快適で健康な住宅環境を実現する2つのポイント」

をお届けいたします。

お住まいづくりにおいて、住宅環境を重視しなければいけない!

ということを「2通目」で学んでいただきましたね。

覚えていらっしゃいますか?

「快適で健康」な住宅環境を実現するには、2つのポイントがあります。

1つ目が、「断熱性能」です。

専門用語で「Q値」で表します。

一言で、熱の逃げにくさのことです。

冬、室内で快適に過ごす場合、暖房等で暖かくして過ごします。

しかし、その温まった熱は、窓や壁、天井などからドンドン逃げていくのです。

しかし、住宅にはいろいろあり、エアコンのスイッチを切っても、いつまでも暖かさが持続する家があります。

一方、エアコンのスイッチを切ると、直ぐに冷える家もあります。

それが、断熱性能の違いなのです。

断熱性能「Q値」の数値が、小さい方が性能が高いことになります。

2つ目が、「気密性能」です。

専門用語で「C値」で表します。

一言で、家の隙間のことです。

断熱性能「Q値」と同様、気密性能「C値」も、数値が小さい方が性能が高いことになります。

家は、現地で組み立てたり、作ったりするので、隙間が無い家はありません。

隙間0は潜水艦のような水中でも、水の侵入しない家です。

現場でどれだけ隙間を小さくできるかが、家の性能を左右するのです。

では、次に断熱と機密の関係について、例を用いてお話しします。

大きな水槽をイメージして下さい。

材質が強化ガラスですが、底面に穴がポツポツ空いている水槽。

これに、水を注ぎます。

側面から漏れることはありませんが、穴(隙間)からドンドン、水が漏れます。

この水を暖房エレルギーに置き換えてみます。

断熱性能が良いので、壁から暖房エネルギーは漏れません。

しかし、気密が悪いので、隙間からドンドン暖房エネルギーが逃げます。

一定温度を保つ為には、漏れる分を補充し続ける必要があるので、電気代も、たくさん掛ります。

すなわち、断熱性能が良くても、気密性能も良くなければ、家全体の性能はよくならない。

断熱と気密の2つの性能を両方とも高めることで成果を発揮するのです。

では、断熱性と気密性を高めた住宅は、あなたにどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

一般の住宅は、暖房を動かしても直ぐに熱が逃げてしまう為、足元は温度が低く、天井付近は温度が高い状態となります。

すなわち、快適とは感じません。

一方、高気密・高断熱住宅は、室内の熱が外へ逃げにくいので、少ない暖房エネルギーで一定温度を保つことができます。

そして、足元と天井との温度差が、小さく、光熱費の削減と快適さを感じることができるのです。

また、部屋内の温度差だけではなく、部屋間でも温度差も小さくなります。

お住まいは、一生涯暮らしていく前提で造ります。

光熱費が安く、快適で健康に暮らせる家と、光熱費が高く、冬寒く不快な思いで、ヒートショックを心配しながら暮らす家、どちらを選びますか?

次に、住宅と健康の関係についてのお話です。

近畿大学の建築学部部長の岩前教授が、長年に渡り、「住宅」と「健康」の関係について研究・調査されております。

そして、両者は密接な関係がある、と結論付けております。

調査結果を紹介します。

一般性能のお住まいに暮らしていて、その時に抱えていた病状が、高気密・高断熱の住宅に転居した後に病状がどのように変わったかを、まとめました。

その結果、アレルギー性鼻炎27%の改善、アトピー性皮膚炎59%の改善、気管支炎喘息70%の改善、糖尿病71%、心疾患81%、脳血管疾患84%、その他の病状も大幅改善しております。

では、どのレベルまで性能を上げると、上記のような成果がでるのか?調査されております。

気管支炎喘息の例でお話します。

断熱性能「Q値」の数値で比べると、Q値 3.4(新省エネ基準)では55%。

Q値 2.7(改正省エネ基準)では62%(2020年から義務化となる基準です)

Q値 2.0(ゼロエネ住宅)では70%

性能が高まることで、改善率もアップしています。

このことから、性能に比例して、健康改善率も比例する事がわかります。

現在、お子様方は3人に1人がアトピーや喘息を患っていると言われています。

ゼロエネルギー住宅では、これらの症状が大幅改善することが分かりました。

ご家族の健康の為にも、これからお住まいをご検討の際には、どのような住宅を目指すのが良いか、お分かりになったと思います。

納得いただけましたか?

ありがとうございました。

一般性能のお住まいに暮らしていて、