室温だけでなく、湿度の管理も大切です。

先週1週間ほど、鹿児島大学病院で過ごさせていただき、色々とご迷惑もかけましたが、昨日、退院しました。

入院している間に、ずいぶん春めいてきましたね。もうすぐ、あちこちで桜が咲き始める時期です。 薩摩じねん派 村田 です。

今日まで、自宅でゆっくりさせて頂きますが、明日から復活。仕事に帰ります。

前回のブログで、チョッとした経緯があって、病院の最もグレードの高い部屋を利用させていただいていることを書きました。水回りも普通の住宅のような設備で、とても良い部屋でした。通常の料金としては、差額ベッド料1日33,000円。とても、一般市民が使える病室じゃなかったようです。

手術後は、最もエコノミーな個室(写真)、差額ベッド料7,500円を使わせて頂きました。小振りな個室ですが、間接照明があって、シーンごとの調光ができます。常に天井を見ながら生活する患者にとって、優しい設えだと思いました。

看護師さんの対応も素晴らしかったですよ。自宅にいる時よりリラックスできる環境で、少し痛い思いもしましたが、睡眠も十分にとれて、チョッとした旅行をしたようなリフレッシュができた気がします。

これまで、自分がイメージしてきた病院とはずいぶん変って来ています。

お世話になっておきながら、実は、1点改善頂きたい事が在るんです。

病院全体の湿度が低い。低く過ぎるんです。1週間、湿度計を見ながら生活しましたが、常に25%前後。今朝はなんと20%。朝起きた時、喉に少し違和感がありました。

今回の手術が、甲状腺の片方を切除するという手術だったので、直後は、喉に痛みがあるだけでなく、タンが出やすかったりと、少し湿度にデリケートだったこともあると思いますが、毎朝、「現在、鹿児島市ではインフルエンザが流行しており、ご家族以外の方の面会をお断りしております。」とアナウンスがある度に、「なら、湿度をあげようよ。」と突っ込みを入れたくなる毎日でした。

高温多湿に弱いインフルエンザウイルス

「部屋の温度が20℃以上で、湿度が50%を超えると、6時間後のウィルス生存率がほとんどゼロになります。」

病院の先生方は皆さんご存知の常識だと思います。退院時のアンケートに湿度をもう少し上げてほしい。と書いてきました。

各部屋に温湿度計が設置してある病室です。これで何を管理しているんでしょう。設置してあるサッシがアルミですから、冬場の寒い時期、湿度を上げると早朝結露する可能性もあるでしょう。もう春です。結露もしません。

大学病院の温湿度環境がこの程度です。一般家庭の湿度に対する関心は低いんだろうなと、改めて思いました。

気密・断熱性能を上げた住宅は、冬、乾燥する傾向があります。自然素材を使い、壁を湿度を調整する能力がある、冬場は加湿してくれると言われてきた左官材料、漆喰・珪藻土・シラス壁などで仕上げた部屋も乾燥します。加湿をしなければ、より乾燥しやすいと言った方が良いかもしれません。

土壁は、加湿をすれば、水分をキープしてくれるので、調湿した環境を長く維持してくれますが、なにも手を加えなくても、調湿する材料ではありません。

どのような断熱性能、仕様の家であっても、インフルエンザの流行している時期、湿度計を見ながら加湿器を使って、湿度を管理することはとても大切です。

 

冬の時期に、また、入院することがある時は、病院へ加湿器をもって行こうと本気で思っている 薩摩じねん派 村田 でした。