「姶良の家3」 造作家具工事   「明和の家」 スーパークライアント

「姶良の家3」の造作工事が進んでいます。
クライアントと住まいをつなぐ、大切な作業だと思っています。
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焼酎のコレクションが趣味のご主人からリクエストのあった焼酎棚
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キッチン・パントリー廻りの造作収納
 じねんもくの打合せで、押入も含め、造作収納の図面打合せに結構時間をかけます。すべての部屋の展開図をもとに、ます、1/50の図面で収納の打合せをしますが、さらに、スケールアップした制作図でも、しまうモノの寸法を確認しながら、打合せを行います。出来るだけ、図面で決めるようにしていますが、必要があれば、壁が立ち上がって、部屋、収納のスケールが解る状態になってから、詳細寸法を決める打合せを行うこともあります。姶良の家3でも現場打合せを行いました。
 このスタイルの収納打合せは、先日、受賞住宅の経年変化の取材で訪ねた明和の家から始まったと思います。この住宅は、断熱性能的にも、それまで、シックハウス等への対応を考え、断熱性能を上げることに積極的でなかった自然木が、セルロースファイバーを使いはじめ、現在の性能に近い性能で作り始めた最初の家なんですが、意匠的にも、また、収納の対応についても、一つシフトアップした住宅です。
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 このブログでも、紹介していますが、この家はいつ訪ねても、もっと言うと突然訪ねても、訪ねた人たちがビックリするほど、いつも片付いて綺麗な家です。どこの家でもすることでは無いですが、収納の中まで見せて頂けます。
 食器棚引き出しの中、正面奥の食品棚の中、さらに、和室の押し入れの中まで。どこを見てもいつも片付いているんです。奥様は、専業主婦ではありません。小学生の男の子が二人いる共働きの家なんです。
 整理整頓の苦手な私は、何度みても、本当に驚きます。
 「なぜ、いつもこんなに綺麗なんでしょう。」「子供さんが散らかしませんか?」皆さんが聞きます。
 「モノの場所が決まっているので、そこに置いているだけです。」
 確かに、そうなんです。モノを見えないところに押し込んで、見えなくしているんじゃないんです。外から見えているものもたくさんあります。それでいて、片付いて見える。そんな家です。見えない棚の中も片付いています。
 この時の設計作業の中で、多くの「じねんもくの家」の収納の形が出来上がったと感じています。結構時間をかけました。さらに、現場でも、クライアントと一緒に修正して出来上がった家です。
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 いろんな所にご主人のDIYの作品があります。壁の塗装メンテもご自分でセルフで頑張ってらっしゃる方です。薪ストーブの薪も間伐の終わった山へ入って、その間伐材を薪にしています。すでに、2年以上のストックがあるようです。じねんもくのスーパークライアント。その一家族です。
 家は、クライアントと一緒に作るものだとつくづく思います。