KKJの「夏の5か条」

薩摩じねん派の村田です。

以前紹介した環境共生住宅推進協議会の「ESHパッシブデザインツール」の掲載されているHPに「KKJの5か条」というページがあります。パッシブデザインツールも素晴らしいんですが、住まい手の方への環境共生住宅の説明、具体的な設えの説明がわかり易くて、よく出来ています。

春夏秋冬の5か条、風の5か条、緑の5か条・・・・・・ 

「夏の5か条」は、

その1. 日ざしは外側で防ぐ。 

その2. 風を通し熱を冷ます。 

その3. 家のまわりを冷やす。 

その4. 冷房の効果を上げる。 

その5. 室内の発熱を抑える。   

それぞれ、本当に易しい文章でわかりやすく説明されています。

「夏の5か条」の前に、「はじめに」 

「人が暑さを感じるしくみ。 日本の暑さと上手につきあうために。」小学生にも解るように、やさしく書いてあります。

もう一つ、「ESHパッシブデザインツール」のページに、ツール開発の狙いの説明が書いてあるのですが、その最初の説明で、パッシブデザインの概念を整理しています。

使われている図が、じねん派のパッシブデザインの概念図に似ているんですが、より、解りやすく、「パッシブデザイン」「自立循環型住宅」「環境共生住宅」を整理しています。

このシュミレーションで検討している対象が非常にわかりやすく説明されています。

解説の中で、

環境共生住宅は、 地域の自然環境や社会環境など、住まいの立地環境を読み解き、整えそれら周辺環境や地域資源を住まいづくりの中にしっかりと活かすことで建物のそのものの基本的な環境性能や快適性の向上を図ります。つまり、環境共生住宅は、パッシブデザイン手法を積極的に取り入れた住まいづくりに他なりません。

と説明しています。そして、そのパッシブデザインを

パッシブデザインは、我々をとりまく環境がもっているエネルギー〔日射・気温・風・地熱〕などを利用し、あるいは排除して生活環境を調整し、建物自身の構造体に蓄熱したり、建物の空間の作り方によって分配したりする手法や、夏と冬、昼と夜などで住み方を変える等住み手の手法によって行います。」

上の図の①②の検討がパッシブデザインの検討、③が「自立循環型住宅ガイドライン」の中でさらに説明されている低環境負荷型の設備やその使い方、①~③の取り組み、手法のバランスをマネジメントして、「自然のリズムや四季の変化を楽しむ暮らしが生む心地よさ」を実現するのが、自立循環型住宅であり、環境共生住宅である。ということを、改めて、クリアなイメージとして、説明しています。

パッシブデザイン、環境共生住宅をより解りやすく検討、説明できるツールだと思います。これから、住まい手の方々へのプレゼ資料として使っていこうと思います。