NHK「ひるブラ」 蒲生の古民家パッシブりのべ

お昼前の電話、「今日12:20からNHKひるブラで家が紹介されます。良かったら見てください。」
ご主人のサラリとした言葉に、最初は意味もあまり理解できませんでしたが、テレビに出たんですね。
確か、ひるブラは、NHK総合でお昼に放映される全国ネットの番組。
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現在も、古民家リノベを進めている鹿児島県姶良市蒲生町ですが、6年前に竣工した「蒲生の家1」が紹介されました。最初に紹介されるこの屋敷門も改修したモノです。倒れかけていた門をすべての部材を実測図面化して、新しい材でくみ上げました。材はすべてクス。神社の大クスで有名な蒲生。もともとの材もクスだったんです。出水の岩下製材にお願いして、そろえて頂きました。6年も経つと、良い色になっているので、改修した門には見えませんね。コメント無し。少し残念。

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「新旧融合ネオ武家屋敷」ですか。うーん。確かに、古民家を現在の技術で改修しているんですが、もう少し違う表現は無かったかな。「パッシブりのべ武家屋敷」?と言っても、一般の人には解りませんかね。

現在、じねんもくが新築の住宅で考えるパッシブデザインと基本的に同じ考え方で、改修しています。基本性能を確保した上で、この武家屋敷には太陽光パネルと太陽熱パネル両方が設置してあります。このパネルも紹介されませんでしたが、街並み景観を考えて、目立たない様に、太陽光パネルは、敷地一番奥にある蔵の屋根に設置。太陽熱パネルは、馬屋を利用した車庫の屋根上です。気付いて頂けなかったかな。これは、意図通り?
薪ストーブやトップライトの設置が紹介されました。
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古い箪笥を利用した食器収納、引き出し金具を付け軽く出し入れできるよう工夫してあります。

馬屋を改修した「現代の馬屋」車庫。五右衛門風呂やカマドも紹介されました。五右衛門風呂は、周りをヨシズで囲って、夏使っていらっしゃいます。カマドは季節の料理をするときに活躍しているようです。
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「蒲生の家1」にはもう一つ見どころがあります。今回紹介されませんでしたが、蔵です。入り口の扉も漆喰で塗られた立派なモノです。この改修で力を入れた所でもあります。兵庫出身の左官にお願いし、タネ土、材料は京都から運び、現場で材料を熟成させて塗り上げました。内部も多目的に使えるよう吹き抜けを設け、空間ボリュームを確保し、グランドピアノも置いてあります。
短時間の放送では、部分的にしかお伝えできませんね。Homepageにもう少し詳しく紹介しています。