“窓の日除けは外でする”からダブルスキンシステムへ

1985アクション暮らし省エネマイスターの更新研修で東京に来ています。薩摩じねん派の村田です。

「窓の日除けは外でする」今日の講習でも触れられた定石です。

                     出典:自立循環型住宅への設計ガイドライン

日除けが室内にある場合、侵入してくる熱エネルギー60%、室外にある場合20%。室外のブラインドは、室内にある場合の3倍の効果があります。

丸久建設 松陽台モデルハウス

2階西側寝室の窓には日除けがありません。この状態は、窓に電気ストーブを1台ぶら下げているのと同じ熱エネルギーで部屋を暖めているのと同じです。

                     出典:自立循環型住宅への設計ガイドライン

外付けのスダレかブラインドをつけたいのですが、2階のこの窓では、外付けが難しい。

そこで、YKKapのHPで紹介されているダブルスキンシステム。これを、やってみようと思います。

この構造が西側の出窓で使えるんじゃないかと考えました。

出窓の深さを利用して、遮熱lowEペアの内窓を設置。外窓と内窓の間にブラインド。lowEペア内窓の外部にブラインドのある形が作れて、元々の外側のサッシがアウタースキンとなる。ブラインドを風雨から守るダブルスキン。冬の断熱性能ももちろんアップします。

キャピティの通気、輻射熱が問題になりそうですが、ブラインド、ガラス内面の輻射熱による上昇気流と突き出し窓の開け閉めで、バランスする開口を探ろうと思います。

これまでは、南側は軒の出の検討で、窓面に日を当てない。東・西面は、太陽高度が低くなり軒の出では、日除けを作れないので、外付けのスダレ、ブラインド、アウターシェードで対応していました。

これからは、このダブルスキンシステムの考え方で対応できるのではと考えています。新しい東・西面のファサードデザインもありそうですね。

このシステムの施工は今週行う予定です。どのような結果になるか。

温熱的な状況を測定して、9/11省エネミーティングで発表したいと思います。