薩摩じねん派 古民家の現場01

先週ご紹介した古民家リフォーム現場の様子をご紹介します。

蒲生の古民家。母屋の小屋裏から250年前の改修工事の棟札が出てきた古民家です。今回は、その蔵の改修の様子をご紹介します。 薩摩じねん派 村田 です。

小庇の瓦が落ち始め、土壁漆喰仕上げの外壁もひび割れ、コケやつる草が根を始めている状態でした。

岐阜県立森林文化アカデミーの木造建築病理学 、当時、2年間の単科履修生として春・秋の集中講義に参加・在籍していました。この講座の先生方とのネットワークがあって竣工できた仕事です。

2012年3/31のブログアーカイブに工事詳細を書いています。

蒲生蔵再生 木造建築病理学

先日のブログにも書きましたが、住宅の改修リフォームは、新築より施工も設計も難しい仕事です。

住宅の改修、リノベーションが盛んに行われていますが、その工事内容、計画レベルは、施工会社によって千差万別です。施工会社は、しっかり調べて、実際の仕事を見て決めましょう。

丸久建設 薩摩じねん派には、経験豊富なスタッフがいます。ご希望の方には、竣工物件のご案内もします。お気軽に、連絡ください。

全国展開する大手ハウスメーカーも数社、古民家リフォームを初めていますね。テレビ・ネットのコマーシャルや立派なパンフレット。予算が掛かって素敵です。

ところがです。その大手メーカーの作った計画案が稚拙でびっくりしたことがあります。

各部屋の内部パースも付けられ、プランも色付けされた立派な体裁の改修計画のプレゼンテーションでした。

会社名は伏せてありましたが、 そのプレゼを見た瞬間、 言いました。

「こんな工事をするのは、お金を捨てるようなもの。」

提案したメーカーを聞いて、さらに驚きました。

私が、営業的にその仕事を取りたくて言った言葉じゃありません。本当に、瞬間的にそう思いました。

その方は、OBのお客様の友達で、OB様宅を見て、「今、進めている計画を見て欲しい。」とのこと。コメントするだけのつもりで、見させていただきました。

東京に住み、お盆の帰省で、二日後には、東京へ帰るという方でした。見積書もできていて、すぐ、契約、着工と進む予定。

本当に仕事を取るという気持ちは全くなく、OB様の友人ということで、少し、手を動かしてみました。

その場で、現況間取りをスケッチし、簡単なゾーニング。建物の方位と、周辺の地形から風通しを予測、ヒアリングして、ラフプラン。

次の日、東京へ帰られるということで、平面・大きさ的に近い、「吹上永吉の家」も見て頂きました。

吹上永吉の古民家  http://jinenmoku.com/example/pg540.html

同居するお母さまも含め、ご家族が「こいよ。(作りたい家はこれ)。」となりました。

そのような経緯で竣工したのが「蒲生の古民家2」です。

蒲生の古民家2   https://jinenmoku.com/blog/posts/466

考えれば当然ですが、大手メーカーのリフォームは、コンセプトの企画、PR等の制作は本社でやりますが、地方の現場は、地方の業者が下請けになって、施工のみでなく、計画まで行っているようです。そう思うほど計画のレベルが低かったんです。使えない間取りでした。

古民家リフォーム。コマーシャル等に騙されるな。です。

何度も書きますが、古民家のリフォームは、新築より難しい仕事です。実際の施工事例を見て、業者を決めましょう。

薩摩じねん派は、「ご家族の思いをかなえる」古民家リフォ-ムに取り組んでいます。

まずは、あなたの思いを聞かせてください。 薩摩じねん派 村田 です。