地産地消の地域エネルギーと太陽熱太陽光のダブルソーラーで暮らす。「吹上永吉の古民家」

最近よくお邪魔している「吹上永吉の古民家」です。今回は太陽ガスの松元さんと、地域電力のご紹介でお訪ねしてきました。

今日も「吹上永吉の古民家」は経年変化が美しく、いい表情をしていました。スギ板の仕上げは、ウッドロングエコ。ご家族で製材所を訪ねていただいて、セルフ塗装で行いました。

今回はずっと気にしながら、見ていなかった永吉川上流にある「太陽ガス」の小水力発電所を見てきました。

これまで、太陽ガスは地域のLPガス会社として営業していましたが、電力の自由化、ガスの自由化、発送電分離とエネルギーシステムの改革が始まる中で、100%地産の電力販売を目指して、太陽光パネル、風力発電、小水力発電と本気で「地産地消のエネルギーシステム」の構築に全力で取り組んでいます。

その本気度がカッコよくて、一緒に動ければと共同の企画を考え始めています。

これまでの山奥のダムで行われる水力発電ではなくて、地域を流れる小さな川で行われる発電事業なので、小水力発電と呼ばれますが、実際に訪ねると、想像していたより、本格的な土木・建築の事業で、ビックリしました。

古民家の脇を流れている永吉川の2キロほど上流にある天然の滝の落差を利用した発電所です。発電能力  45kW。70戸程度の近くの住宅の電力を賄います。

外壁には、永吉小学校の子供達の書いた未来の永吉の絵が掛かれ、まさに地域エネルギーの城「みなきちくん(水永吉君)」といった感じです。

遠く離れた中東から高いお金を払って買ってくる石油ではなく、地元の自然エネルギーで電気を作る。発電所の工事も地元の企業で進め、まさに、地域の未来を切り開いていく事業です。

せっかく、こんな素晴らしいエネルギーがあるのだから、是非、「永吉の古民家」でも使いましょうよ。

即、「喜んで」と返事を頂き、「永吉の古民家」は屋根に設置してある太陽光、太陽熱のパネルと地産地消の地域エネルギーで賄う住まいになりました。

これまでも、「永吉の古民家」は太陽光パネルを使った発電で、電気の収支はゼロエネでした。これからは、夜使う電気も全く原子力発電を含まない地域電力となり、すべて再生可能エネルギーで賄うゼロエネルギー住宅となりました。

太陽ガスの地域電力は、Happy Energy㈱を通して、関東関西でも購入できるようになっています。

右下の2枚が太陽熱のパネルです。

話は変わりますが、この日も美味しい紅茶と手作りの芋ようかんを頂きました。長居をしたので、お手洗いも使わせて頂きました。

車椅子生活のお母様のために、設けてあるカガミと、台の上に下げてあるお母様お気に入りのアクセサリー類を眺めると、やさしく豊かな生活ぶりを感じ、自分まで幸せな気持ちになりました。

今後,この永吉の古民家の離れを使わせていただいて、地域エネルギー等の学習会を開かせていただこうと考えています。

永吉の古民家、毎回訪ねるのが楽しみです。薩摩じねん派村田でした。