吹上永吉 「セルフで進める古民家改修」を楽しむ 2

吹上永吉の事になると書く事がたくさんあって、久々の2日連続のブログ書き。薩摩じねん派 村田 です。

先週、小水力発電所周りの写真を撮った日、2/16(日)の「セルフ施工で進める断熱改修」のセミナー、顔合わせの趣旨説明とご協力のお願いで、小水力発電所の下流にある「吹上永吉の古民家」Y邸を訪ねました。

住宅の廻りに3箇所ある庭のひとつ、ヤギとシャボ、ニワトリが放してある庭の隅に、薪用の木材が置いてありました。

「ケヤキを切ったと植木屋さんが持ってきてくれたの。これはまだ半分で、明日幹の太いほうを持ってくると言ってましたよ。」

薩摩じねん派の家には、薪ストーブを付けている所が多いですが、皆さん色々と工夫して、薪を確保しています。Yさんの家には、写真にも写っているいるように、すでに2年分以上の薪が詰まれていますが、ほとんど知り合いから貰ったもの。今回のように業者が仕事で切った木を運んで来てくれることもあるようです。

業者にしてみれば、ゴミとして処分場へもっていくと、産廃としてお金を取られます。大量に引き取ってくれ、しかも、積み下ろしも楽なY邸は有難い場所です。

もちろんこの後、Y邸のご主人が薪割り機で薪にして、薪置場に積んでいきます。置いてあるケヤキ丸太の皮をヤギが食べていました。

「植木屋さんに、皮は剥いてあるほうが虫が付かないと言われたから、しばらく置いとけば、丁度良いかも。」

ここの雑草は、ヤギとニワトリがエサとして食べてくれます。

Y邸には、動物のいない庭、畑もあります。敷地の面積は、住宅の建っている部分も含め、三反、900坪。

いつも思っていますが、900坪の敷地を雑草を管理しながら住みこなすことは、誰でも出来る暮らしではないと思います。

自然と共存して田舎暮らしを楽しむには、パワーが必要です。

動物をうまく使ったり、管理のしやすい植栽計画。周囲に住む人たちとのコミュニケーション能力。これまで、先人たちがやってきた知恵もあります。

前回のブログで書いた、「グループのセルフ施工で進める古民家改修」グループで進めると、少し、敷居は低くなると思いますが、誰でも出来る作業ではありません。しかし、今、永吉に住み始めている人たちには、パワーがあります。

今回、一緒に活動しましょうと、お誘いしている方々は、すでに自力で作業スペースの増築をやっていたり、周辺に多く自生する竹でイカダを作って永吉川を下る遊びを楽しんだり。この同じ竹で、楽器も作っています。

ものづくりのセンスがあって、パワー溢れる永吉の仲間です。この頼もしい人たちと「セルフ施工で進める古民家断熱改修」を始めようと思います。

地域エネルギーについても一緒に考えます。写真の竹楽器作りの彼は、林業に従事しているチェーンソウの名手でもあります。

永吉の山に入って、山の管理と自前の薪作り隊も計画していきます。セルフ施工で、効果的な断熱を行い、薪を燃やしながらの古民家暮らし。

地域にねざした楽しく豊かな暮らしが実現すると思います。

「吹上永吉の古民家」には、リビングにオランダ製の高価な薪ストーブ、馬屋の多目的スペースには、コストパフォーマンスの高い、日本製の安価な薪ストーブ(ストーブ本体価格 1万2千円)があります。

すでに、薩摩じねん派施工で、永吉に2ヶ所、このタイプの薪ストーブを設置していますが、しっかり働いています。今回の改修でもこの薪ストーブが活躍するはずです。もちろんセルフで設置します。

吹上永吉「セルフで進める古民家改修」あなたも一緒に楽しんでみませんか。

2月16日(日曜)10:00 ~ 12:00

会場: 吹上永吉の古民家

今回の取り組みの最初の顔合わせ、意見交換会を行います。

要予約  http://jinenmoku.com/contact.html

この活動は、現在、薩摩じねん派が取り組む1985アクションの一環であり、SDGsのコンセプトに基づいた活動です。

また、今回の取り組みは、永吉川上流で小水力発電、地域電力に取り組んでいる太陽ガスと協力しながら進めていきます。

「吹上永吉の古民家」 無断熱の馬屋を舞台にセルフ施工の断熱改修を楽しむ