「パッシブスタンダード」 《牟礼岡の家》 シルバーメタリックの屋根
おはようございます。薩摩じねん派 村田 です。
鹿児島は、久しぶりの雨です。晴れの日が続いていましたから、野山の植物も喜んでいるでしょう。
「パッシブスタンダード」プロトタイプ 5x3 牟礼岡の家 上棟が進んでいます。屋根工事まで終わりました。
薩摩じねん派の家は、ガルバリウム或いは瓦屋根を採用します。
ガルバリウムを採用する時の色指定は、シルバーメタリック。決まっています。
まず、メルセデスベンツをイメージする色で高級感があって綺麗だと思います。それだけではありません。この色選択には意味があります。
これからの鹿児島の日射は強烈です。この日射を効率的に防ぐ事を考えています。色によって、日射反射率が全く異なります。30%以上の差があります。
しかも、色によってコストは変わりません。これだけの効果がただです。コストパフォーマンスの高い対応です。
少し話がそれますが、シルバーと言えば、壁内の透湿シートにシルバー素材を使う選択があります。効果もそこそこあるでしょう。しかし、シートのコストアップを考えると、壁については、そのコストは断熱材の厚さ、或いは性能に使った方が、コストパフォーマンスが高いと言えます。
屋根の「シルバー」の選択は、コストのかからない効率的な性能アップができるんです。
もう一つ、標準で決めている屋根のディテールがあります。
棟の中央が両端より高くなっています。換気棟を全体的に設置しています。「シルバー」を選択しても、日射熱は侵入してきます。その熱を効率よく排熱するため、換気棟を設置します。
換気棟を設置しなくても、軒先に設けてある換気スリットの圧力差で換気できるとも言えます。
しかし、熱は中に入れる前に、徹底して排熱したい。
風が屋根を通過するときの棟部分の風圧を考えると、風上風下で正圧負圧になります。これで、熱が抜けるのは理解できますよね。
これだけではありません。棟を通過する風は上への圧力、屋根を剥がそうとする圧力も発生させます。飛行機の浮力を作っている力です。出来るだけ外部で、屋根面の熱を抜こうと考えた時、棟は効率的に熱を抜ける力が集中するポイントなんです。
そのディテールをご覧いただける現場が、今、動いています。
現場見学、web環境を使った現場見学会。個別に対応しています。お気軽に声をかけてください。
薩摩じねん派 村田 でした。
薩摩じねん派 「家遊びの舞台」としての家づくり