諸塚夜神楽(諸塚産直ツアー)

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_0?1233548431

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_1?1233548431

週末、宮崎県諸塚村で行われる夜神楽を見てきました。今回は、この春から建設工事に入るご家族と一緒に参加させていただきました。

これまでにも何回か見させていただきましたが、諸塚の神楽は、観光用の見せる神楽では無く、厳しい山の自然と向き合う生活の中で、自然と生まれる信仰心、共同体としての意識から集落単位行われる、生活に密着した神楽です。舞台もプリミティブなもので、演出等の意識など全くありません。自分たちの為に、坦々と演目を舞っていきます。

今回訪ねた神楽は、毎年1月の最終土日に行われますが、周辺に点在する5集落で、5年に一度の持ち回りで行われているそうです。
今年、神楽を行った集落は、戸数6戸の「梅ノ木」集落。
神楽には、諸塚の他の集落や周辺の村から見物客が来ます。最近では、われわれのような諸塚産直住宅関係の他県からの見学客も加わることもあります。今回の産直住宅関係の参加者は、長崎、福岡、大分、宮崎、熊本、鹿児島から30名程度でした。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_2?1233548431

神楽は、お昼から翌日のお昼まで、24時間舞い続けられます。舞台は、見物人に見せるような形体ではありません。自然・神様に対して舞われているように感じます。それを脇から覗かせていただいている感じです。
神楽は、舞も囃子も男性だけで行われ、女性は接待にまわります。
舞台脇で、焼酎や煮しめ、ソバが振舞われますが、集落の6戸、各家々でも接待が行われ、誰でも御馳走をいただけます。ただし、参加する人は1人千円程度のお布施をするようです。写真は、「梅の木では、イクネエの押し寿司を食べないと」と紹介いただいたイクネエのお宅。イクネエの作ったサバの押し寿司。ボリュームもあって、とても美味しかったです。お世辞ではなく、本当にプロの味。
夜8時頃から11時頃まで、神楽の見学とお接待を受けて、楽しませていただきました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_3?1233548431

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_4?1233548431

次の日、朝早く目が覚め、夜明けの演目「岩戸開き」を見たいと思い、車を20分程走らせ、朝の梅ノ木集落を訪ねてみました。

観客も少なくなって、集落のお年寄りの見守る中で、坦々と神楽が舞われていました。少ない人数で交代しながら舞うので、疲れもたまっているはずです。また、焼酎の量も半端な量ではなさそうです。目もうつろ、言葉もシドロモドロ。ところが、出番が来て、舞台脇に立つと、目付きが変わり、しっかりとした足取りで舞いきる様子には、驚きました。また、周りで見ているおばあさんたちの幸せそうな表情が印象的でした。
6時から7時ぐらいまで、見させていただいたのですが、日の出に舞われると聞いていた「岩戸開き」は、8時~9時の間に演じられるようで、今回見ることができませんでした。次回のお楽しみ。
明け方に振る舞われたシイタケの入った味噌汁も美味しかったです。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_5?1233548431

2日目の午前中は、ソバ打ち体験。諸塚産のそば粉で十割ソバを打ちました。麺の姿は、不揃いでしたが、香りも腰もある美味しいソバでした。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/83/7a/jinenmoku/folder/472413/img_472413_36942430_6?1233548431

午後から、昨年十月の新月の日に伐採した葉がらし乾燥の現場を見学。
お土産に、この時期にしか手に入らない肉厚のドンコ椎茸をゲット。
密度の濃い体験ができました。

今回も、ツアーを準備してご案内くださった矢房さんをはじめとする諸塚村の方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

************************************************************************
前回の諸塚ツアー    https://jinenmoku.com/blog/posts/322
************************************************************************