ペットと安心して楽しく暮らす
2年前、20歳まで生きた、私の愛犬だったスギナ(柴ミックス)です。リビングに面した階段の中段、日当たりが良く、高さ的にも人間の目線に近いこのポジションがお気に入りの場所でした。
最近、ペットと一緒に暮らしたいという要望も多いです。建材メーカーからも対応商品がたくさん出ていますね。
傷が付きにくかったり、滑らない床材、建具に付いたペット用の小窓。ねこステップ。飛び降りジャンプの衝撃音対応。引っかきに強い腰壁など。良く考えられた対応商品がたくさん出ていますが、このようなカタログを眺めながら、出来上がる部屋の歩き心地や寝そべった時の感じを想像すると少し違和感も感じます。
新しく完成する家です。傷をつけたくない。その気持ちも良くわかります。その要望が絶対的な条件だとおっしゃる方には、上記の商品をお勧めしようと思います。ただ、傷つき難くする対応だけがその対応ではないと思うんです。
これまでのクライアント様の中にも、ペットと暮らす方が多くいます。下の写真は、見学会やブログ等でご紹介している「姶良平松の家」です。床材はスギ、蜜ロウ塗り。最初、スギ板の上へは、上げていませんでした。しかし、現在は床上を駆け回って、キズが付き始めています。
先に紹介した私の家でも、20年程スギ板の上を駆け回っていました。もちろん、爪あとが付きます。新築時、キズはつくことを理解していても、綺麗な無垢板にキズがつき始めた時には、ガッカリしました。しかし、素足の気持ちの良い無垢のスギ板は、犬や猫にも気持ちが良いんです。よく日当たりの良いスギ板の上で、腹ばいでいたり、足を投げ出して寝ていましたが、その横で、腹ばいで添い寝をすると、気持ち良いんです。フローリングですが、スギの無垢板は、布団の上で寝ているように、暖かさが伝わってきます。断熱性、蓄熱性があるんですね。犬たちが、気持ちよさを教えてくれます。そのうち、爪あとのキズも気にならなくなりました。
もちろん、この感じ方には、個人差があるでしょう。ペットと暮らしているクライアント様は、たくさんいます。実際に訪ねて、キズのつき具合、ペットとの付き合い方、気持ち等をヒアリングしてみては如何でしょう。いろんな方がいます。ご案内しますよ。
じねん派のペットと暮らすクライアント様の中でも、ここまでの例は特別ですが、「串木野照島海岸の家」では、これまでに大型犬2匹を室内で飼ってこられました。そして「キャリーの彫った爪あとは、良い思い出、宝物です。土を掘るように、ここを掘っていました。」と仰います。大型犬の爪あとは深いです。ここの家では、現在もスギ床板の上で、レトリーバーと一緒に暮らしています。動物との付き合い方は、様々ですね。「ペットと暮らす」というパンフレットを見ながら、これも対応策だけど、一面硬い床にすることだけが、対応策ではないのでは、と改めて思いました。
もう一つ、お伝えしたいことがあります。紹介している家すべてです。ペットを飼っている家特有のにおいがしません。初めて訪ねる方が皆さん、驚かれます。散歩や掃除の仕方、建物の仕上げ材等ハウツーがいろいろありますが、実際にペットのすんでいる住まいを訪ね、体感し、ヒアリングしてみてください。
ペットとの生活は本当に安らぎがあって幸せを感じますよね。皆さんのワンちゃん、ニャンコのお話をお聞かせください。
次回予定しているOB様宅見学会の家でもワンちゃんたちが駆け回っています。
今回紹介したワンちゃんたちの住む家です。
ペットのために室内環境を整えたと言っても過言でない「姶良平松の家」