雲南旅行08
麗江3日目。玉龍雪山の北側を湾曲しながら流れる長江の景勝地を廻るバスツアーに参加した。今回もガイドは英語は喋れないが、参加者がユニークだった。上海から観光に来ている中国人の会社員。ドイツから来ているバックパッカー、彼とは昨晩の古楽器コンサートでも会った。中国に語学留学で来ているイタリア人、イタリアから両親が来ていて旅行中とのこと。旅行会社のスタッフ。今日が休暇、このツアーに初めて同行したとのこと。参加者みんな英語を話す。中国に来て初めて、英語の喋れる人たちと一日を過ごした。ガイドの中国語を英語で説明してくれた。
上の絵は、Google Earth のデータ。航空写真に高さのデータまで加えられている。密度差はあるが、全地球の航空写真を見ることができる。時間のある時に訪ねたことのある街を眺めているが飽きない。
今回のツアーは麗江の北西を流れる長江の景勝地を訪ねる。長江は、石鼓で大きく湾曲し、玉龍雪山の縁を流れていく。虎跳峡、このポイントは、まさに玉龍雪山の足下で、切り立ったV字渓谷になっている。川面から山頂まで、高度差3000メートル。上の絵では、あまり感じられないが、目の前にそそり立つ岩の固まりと、急流の対比は迫力がある。その後、昼食を取り、拉市海に立ち寄り、周囲の村を散策する。それぞれのポイントが40キロ程離れていて、丸一日のコースだった。2600円。昼食。入場料込み。各ポイントの入場料を考えるとお得。
石鼓は、麗江から50キロ、チベットとの交易の中継地。ここで、長江が大きく湾曲する。長江第一湾と呼ばれる。
虎跳峡。100m以上の幅で流れていた長江が、ここで、30mのV字谷になる。水の少ない時期でこの流れなので、春先の雪解けの頃は、すさまじい流れになるだろう。駐車場から、谷下まで、100以上降りなければならなかった。休み休みゆっくり上がってきた。途中で、休憩、ケーナを吹く。
拉市海の畔にある村。街と同じように、レンガと木材で、作られている。外部から進入できないように、集落を塀で囲ってある。一戸の住宅の前には、広い中庭が確保されている。
門の上には、魔よけのシーサーが乗っている。両端のV字型は鳥だろうか。拉市海には、渡り鳥が多く飛来する。
一軒の家から良い匂いがして、人の話し声が聞こえてきた。仲を覗くと、土間の台所で料理を作っていた。多くの人が集まり、麻雀やトランプをして楽しんでいる。子供たちもいっぱいいて、親戚の集まりの様だった。そこで、ケーナを吹く。ここでも、たばこを勧められる。食事もご馳走になった。今回の旅行で一番美味しい料理だった。
ご近所の家も覗いてみる。軒先で、火を焚きながらお茶を飲んでいた。どの家も人なつっこくて親切だった。
民家の入り口には、水牛や馬がつながれ、エサのトウモロコシの茎を食べていた。
麗江に帰りつき夕食に出た。今日も「祭りの夜の宴」が続いている。